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内向型人間-社会を変える静かな人の力 [コミュニケーション]

 

私は長い間、自分の性格について悩んでいました。

子どもの頃から親に「気難しくて育てにくい」と言われてきたことが
原因かもしれませんが、自分の性格が嫌いで受け入れることができませんでした。
消極的で、無口で、静かな環境と単独行動を好み、ひきこもりがち。

なぜ明るくて積極的でポジティブな人間になれないのか?

私はその理由を「努力不足」、「自分はだめな人間だから」と決めつけ、
かなり抑圧的な苦しい時間を過ごしてきました。

そういう自己否定をやめさせてくれたのが、
数年前にTEDで行われていた
スーザン・ケインのスピーチです。




彼女は私が長年社会に対して感じていた違和感、
居心地の悪さの正体を浮き彫りにしてくれました。

賑やかなパーティよりも、一人で読書することを好む物静かな人間--
つまり私のような人間は、内向型だと気づかせてくれたのです。

外向型と内向型の違いは、「心地よいと感じる刺激の度合い」が違うこと。

外向型は刺激に鈍感なので、どんどん積極的に刺激を求めます。
一方内向型は、刺激に対して非常に敏感なので、
読書などの弱い刺激を心地よいと感じます。

その結果、外向型は外の世界に飛び出し、
内向型は内なる世界へと思索の旅に出ることになるのです。

現代社会は、とりわけアメリカ社会が
理想としているのは外向型の人間です。
人々の先頭に立ち、情熱的で声高に主張を発する
リーダーシップが尊ばれています。

スーザン・ケインはTEDのスピーチで、また今年出版したこの本で
そうした風潮に一石を投じました。

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

  • 作者: スーザン・ケイン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/05/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

この本は32カ国で翻訳され、米国ではベストセラーになっています。

「外向型は本当に理想の存在なのか?」
「慎重で思慮深い内向型はもっと評価されるべきではないのか?」

本書では、今までマイナスの性質だとみなされ、社会から排除されていた
内向型人間の、内に秘めた素晴らしい能力を余すことなく紹介しています。
例えば、クリエイティブな発想やねばり強い持続力、緻密さなど。

ビル・ゲイツやウォーレン・バフェット、アインシュタイン、
ガンジーやルイスキャロルなど、
古今東西の著名人たちも内向型だったというのは
同じタイプの人間にとっては励みになる事実です。

しかし、このような内向型の能力は、
社交的で行動力にあふれ瞬発力のある外向型と補完しあってこそ
素晴らしい成果がもたらされるのだそう。

内向型にとっても、外向型にとっても、本書を読むことは
お互いの能力を最大限に発揮し、より良い人間関係を
築く上でもとても有益なことだと思います。

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(今日の副読本)

10月号の日経ビジネスアソシエの第二特集が
「内向型で行こう」だったので購入。

内向型の性格を活かして成功を収めている
ビジネスパーソンが紹介されています。

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 10月号 [雑誌]

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 10月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2013/09/10
  • メディア: 雑誌







    とくに面白かったのが「しゃべらないトップ営業マン」。
    営業マンといえば、明るく快活な外向型向け職業のような気がしますよね。
    ですが、内向型の強み「傾聴力」を活かした必要最小限のトークで
    売り上げトップになったのだそう。

    「アイツは無口だけどすごいやつだ」
    そんな風に言われるように頑張りたいものですね。

 


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成功の秘訣は「人間観」を正しく持つこと [コミュニケーション]

 

今日のテーマは「コミュニケーションの本質を考える」です。

そこで今回は、「究極のひとたらし」と呼ばれた
松下幸之助さんについて書かれた本をご紹介します。

多くのビジネス書は、出版から時間がたつと陳腐化していくものですが、
この本の魅力はいつまでたっても色あせないだろうなぁと思う良書です。

松下幸之助 成功の法則

松下幸之助 成功の法則

  • 作者: 江口 克彦
  • 出版社/メーカー: WAVE出版
  • 発売日: 2010/03/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


松下幸之助さんの最後の愛弟子である著者が
彼から直接学んだ成功の法則を6つにまとめたロングセラーです。

彼の本を読むと、人と接するときはどうすべきかということが
よく分かります。

たとえば、真夜中に松下さんが著者の江口さんへ
電話をかけたときのエピソードがとても印象的です。

「ああ、江口くんか。わしやけどな。夜遅く電話してすまんな。
 けどな、わし、きみの声を聞きたかったんや。
 君の声を聞いたら、元気が出るんや」


この言葉に江口さんは胸にこみあげるような感動を覚えたそうです。

電話のかけかた一つでも、
人を感動させることができるってすごいですよね。

また、松下幸之助さんは、たとえ新入社員であっても尊重し、
よく物をたずねたのだそう。どんな答えに対しても、

「えらいなぁ、君の話は面白いなぁ」

と褒めちぎったそうです。
批判的な意見を言う人にもニコニコと対応し、

「そうやねえ、君の言うとおりやね」と返したそう。

このような対応は
「人間は偉大である、どの人も王者である」
という松下さんの人間観に基づくもの。

人を「小さなもの、つまらないもの」と考えている人は
他人を「ばかなやつだな、つまらないやつだな、使えないやつだな」
とすぐ見限ります。

ですが「人は誰もが王者であり、無限の可能性を秘めている」という
人間観を持っていれば、どんな人でも丁重に扱おうと思うでしょう。

コミュニケーションで一番大切なことは
この「人間観」を持つことではないでしょうか。
相手を人間として評価し、本質的に高い評価を与えることで
自己重要感が満たされ、「この人についていきたい」と
思うのではないでしょうか。

話し方のテクニックやコミュニケーションスキルをいくら磨いても、
相手のことを尊重しなければ意味がありません。

「あいつは本当にばかなやつだ、使えないやつだ、つまらないやつだ」
そんな風に思って他人に接している方は、どうぞ考えを見直してください。

つまらない人間なんて誰一人としていないのです。
誰もがこの世の王者なのです。


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<今日の副読本>

人間の本質を鋭く捉えた
自己啓発本の原点

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

  • 作者: デール カーネギー
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 1999/10/31
  • メディア: 単行本


「コミュニケーションの本質を考える」、もう一冊はこの本です。

自己啓発本の古典とも言うべき本書は、
1937年に初版が発行されると瞬く間にベストセラーとなり
累計で累計で1,500万部を売り上げました。
机上において何度も読み返したい名著です。

人は自己重要感を渇望している。

本書を初めて読んだときの一番の気づきはそれでした。

人は本質的には自分自身に一番興味があり
砂漠で水を求めるがごとく切実に自己重要感を渇望しているからこそ、
それを満たしてくれる方に心を開くのです。

さきほど取り入れた、松下幸之助さんの言動にも通じるものがありますね。
松下さんはどんなに若い新入社員や批判的な意見の人にも
「すごいなぁ、君の意見は面白いなぁ、君のような人がもっと増えるといいねえ」
と肯定していました。
すると皆が松下さんのファンになったそうです。

人は誰しもが丁重に扱って欲しいという願望を抱えています。
だからこそ耳かきエステのような「渇愛ビジネス」が流行るのではないでしょうか。

相手を素晴らしい可能性を秘めた偉大な人だと思って向き合い、
心のなかの砂漠に水を注いであげる。

それを心がけるだけで、人間関係は今までよりずっと豊かなものになると思います。



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デキるビジネスマンは謝罪も上手い [コミュニケーション]

 

最近世の中を騒がせているJR北海道の不祥事。

そもそもの発端は、運転士が点検ミスの発覚を恐れて
ハンマーでATSを壊したことが原因でしたね。

「さっさと点検ミスについて報告して謝っておけば
 こんな大事に至らずにすんだのに…」

と思ってしまいました。

謝罪は誰にとっても楽しいものではありませんが、
必要なときに適切な方法で謝ることができない人って、
必ず事態をこじらせ、どんどん悪いほうへと転がり落ちていったりしますよね。

とくに「ミス隠し」なんかは間違いなく自滅への一歩となります。

対照的に、デキるサラリーマンというのは
失敗を評価をあげる最高の機会ととらえて
ピンチをビジネスチャンスに変えてしまいます。

本書を読み、
過ちを犯したものにしかできないコミュニケーション
で、
今後のビジネスライフを有意義なものにしてみませんか?


すごい謝罪!―ピンチをビジネスチャンスに変える76の方法

すごい謝罪!―ピンチをビジネスチャンスに変える76の方法

  • 作者: ビジネスコミュニケーションコンサルティング
  • 出版社/メーカー: 西東社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本



ビジネス謝罪には専門の知識とスキルが必要
 

本書は、ミスをしてしまったことに対して悲観的になるのではなく、
その時点で最善策となる謝罪術、謝罪を利用して成果を得る技術が紹介されています。

例えば、
①社外の謝罪ー基本編

 「怒りをクールダウンさせるイエス&イエス話法」
 「感謝と尊敬の念を謝罪のスパイスとする」etc

②社外の謝罪ー高度技術編
 「相互理解が始まる謝罪。そこから新たな営業が始まる」
 「謝罪の度合いで見極める手土産の効果」etc

③社内の謝罪
 「自首すれば減刑できる。鉄と謝罪は熱いうちに打て」
 「部下の過ちを横取りして自分が責任をとる出世作戦」etc

そのほか、「こんな謝罪はダメ!」というNG謝罪集やクレーム対応、
相手の心理状況を利用する「腹黒い謝罪」など
謝罪のバリエーションがこれでもかというくらい豊富に用意されています。

仕事を続けていく以上、過失を犯すリスクは常に付きまといます。
だからこそ、謝罪に必要なスキルを身に付けて、
最良の形で“許し”を得ることを考えてみてはいかがでしょうか?



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話し上手になるための第一歩は、聞き上手になること [コミュニケーション]

 

私は口下手で、人と目を合わすことも苦手ないわゆるコミュ障なので、
初対面の人と会ったり会話するのってけっこう勇気がいるんです。

何を話したらいいか分からないし…。沈黙は大の苦手だし…。
でも誰かと楽しく話ができたら素敵だな、と願っている…。

そんな私がダウンロードしたのがこのオーディオブックです。

話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術 
――気まずい沈黙も味方につける6つのレッスン

自分が話さなくても、相手が気持ちよく話してくれるようになる
「聞き方」の教科書です。

生活費すらも借金しなければいけないほど売れない営業マンが、
NLPというコミュニケーション術を学ぶことで
飛躍的に売り上げを伸ばしていくという、
著者の実体験を元にした成長ストーリーが軸になっています。

こういう、ダメ社員があるスキルを学ぶことで
劇的に成長していくというストーリーはよくあるパターンで、
「こんなにうまくいくわけないじゃない!」
という結末になりがちですよね。

でもこのストーリーは実話をベースにしているせいか、
起伏に富んでいて魅力的でした。
成功するだけじゃなく、
スキルに頼ったせいでとりかえしのつかない大失態を起こし、
挫折も経験するんですね。

ぐいぐい惹きこまれて、5時間くらいのボリュームを
一気に聞いてしまいました。


「なぜ話せないのか」
その根本的な理由がわからないと
いつまでたってもコミュ障のままである

「自分は話し下手だなぁ~」

と思っている方は、意外と人の話が聞けてるようで
聞けていない、「聞き下手」なのかもしれません。

この本の主人公も、一生懸命に営業トークに磨きをかけたり、
腹式呼吸をはじめたり、「話し上手になろう」とすればするほど、
お客さんから嫌われ避けられました。

ですが、自分が話すのをやめ、相手の話を興味を持って
聞いている姿勢を見せるうちに、相手からどんどん
話しかけてもらえるようになりました。

聞くとはどういうことか?

聞くためのか「型」とは何か?

相手に自然と話させる術から、沈黙を味方につける方法まで、
本書の「聞くだけ会話術」は、
日常会話にすぐに実践できそうなものばかりです。

 「自分の言いたいことを話す技術」ではなく
「相手の話を適切に聞く技術」を習得して、
コミュニケーション上手な人になりたいですね。

本はコチラ↓

話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術 ――気まずい沈黙も味方につける6つのレッスン

話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術 ――気まずい沈黙も味方につける6つのレッスン

  • 作者: 松橋 良紀
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/03/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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