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成功の秘訣は「人間観」を正しく持つこと [コミュニケーション]

 

今日のテーマは「コミュニケーションの本質を考える」です。

そこで今回は、「究極のひとたらし」と呼ばれた
松下幸之助さんについて書かれた本をご紹介します。

多くのビジネス書は、出版から時間がたつと陳腐化していくものですが、
この本の魅力はいつまでたっても色あせないだろうなぁと思う良書です。

松下幸之助 成功の法則

松下幸之助 成功の法則

  • 作者: 江口 克彦
  • 出版社/メーカー: WAVE出版
  • 発売日: 2010/03/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


松下幸之助さんの最後の愛弟子である著者が
彼から直接学んだ成功の法則を6つにまとめたロングセラーです。

彼の本を読むと、人と接するときはどうすべきかということが
よく分かります。

たとえば、真夜中に松下さんが著者の江口さんへ
電話をかけたときのエピソードがとても印象的です。

「ああ、江口くんか。わしやけどな。夜遅く電話してすまんな。
 けどな、わし、きみの声を聞きたかったんや。
 君の声を聞いたら、元気が出るんや」


この言葉に江口さんは胸にこみあげるような感動を覚えたそうです。

電話のかけかた一つでも、
人を感動させることができるってすごいですよね。

また、松下幸之助さんは、たとえ新入社員であっても尊重し、
よく物をたずねたのだそう。どんな答えに対しても、

「えらいなぁ、君の話は面白いなぁ」

と褒めちぎったそうです。
批判的な意見を言う人にもニコニコと対応し、

「そうやねえ、君の言うとおりやね」と返したそう。

このような対応は
「人間は偉大である、どの人も王者である」
という松下さんの人間観に基づくもの。

人を「小さなもの、つまらないもの」と考えている人は
他人を「ばかなやつだな、つまらないやつだな、使えないやつだな」
とすぐ見限ります。

ですが「人は誰もが王者であり、無限の可能性を秘めている」という
人間観を持っていれば、どんな人でも丁重に扱おうと思うでしょう。

コミュニケーションで一番大切なことは
この「人間観」を持つことではないでしょうか。
相手を人間として評価し、本質的に高い評価を与えることで
自己重要感が満たされ、「この人についていきたい」と
思うのではないでしょうか。

話し方のテクニックやコミュニケーションスキルをいくら磨いても、
相手のことを尊重しなければ意味がありません。

「あいつは本当にばかなやつだ、使えないやつだ、つまらないやつだ」
そんな風に思って他人に接している方は、どうぞ考えを見直してください。

つまらない人間なんて誰一人としていないのです。
誰もがこの世の王者なのです。


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<今日の副読本>

人間の本質を鋭く捉えた
自己啓発本の原点

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

  • 作者: デール カーネギー
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 1999/10/31
  • メディア: 単行本


「コミュニケーションの本質を考える」、もう一冊はこの本です。

自己啓発本の古典とも言うべき本書は、
1937年に初版が発行されると瞬く間にベストセラーとなり
累計で累計で1,500万部を売り上げました。
机上において何度も読み返したい名著です。

人は自己重要感を渇望している。

本書を初めて読んだときの一番の気づきはそれでした。

人は本質的には自分自身に一番興味があり
砂漠で水を求めるがごとく切実に自己重要感を渇望しているからこそ、
それを満たしてくれる方に心を開くのです。

さきほど取り入れた、松下幸之助さんの言動にも通じるものがありますね。
松下さんはどんなに若い新入社員や批判的な意見の人にも
「すごいなぁ、君の意見は面白いなぁ、君のような人がもっと増えるといいねえ」
と肯定していました。
すると皆が松下さんのファンになったそうです。

人は誰しもが丁重に扱って欲しいという願望を抱えています。
だからこそ耳かきエステのような「渇愛ビジネス」が流行るのではないでしょうか。

相手を素晴らしい可能性を秘めた偉大な人だと思って向き合い、
心のなかの砂漠に水を注いであげる。

それを心がけるだけで、人間関係は今までよりずっと豊かなものになると思います。



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