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グローバルに活躍する社会起業家たちの共通点 [ソーシャルビジネス]


昨日まで3日間連続で日本の社会起業家の本を紹介してきました。

そこで、その3人+以前ブログで紹介した税所篤快さんを含む4人の、
グローバルに活躍する人の共通点を改めて整理したいと思います。


グローバルな視点を持っている



社会問題に対する意識が高くても
日本の外に出たことがなければグローバルな視点を持ちにくいですよね。
だから、海外経験が豊富でコンサルタント的な問題解決の
スキルを持った人間は社会事業分野にこそ必要だそうです。


フットワークが異常に軽い



成功する起業家は、気になることがあれば海外でもすぐに赴き、
自分の目で現状を把握するフットワークの軽さがあります。

世界の教育格差を是正するために活動している税所さんは、
学生時代に「グラミン銀行を知っていますか?」という本に感動して、
東京から秋田まで著者に会いに行き、
即座に本の舞台であるバングラディッシュまでフライト。
それで終わりではなく、帰国してすぐに
グラミン銀行のコネを作るために九州大学を訪れて
インターンの約束を取り付けます。

本を読んでからすべて終えるまでになんと二ヶ月弱。
このフットワークの軽さは驚異的ですよね。


「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう

「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう

  • 作者: 税所篤快
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2013/06/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


行動力&実行力がある



成功している起業家は例外なく行動力があります。
大学生で起業し、カンボジアの児童買春問題と
闘っている村田さんもそうです。

彼女はまだビジネスモデルや活動の方向性が見出せないうちから
大学の講義をジャックして、児童買春問題について訴えたり、
国際会議でスピーチを行ったりと、常に自分から情報を発信し続けていました。

そのおかげで強力なビジネスパートナーを得ることができ、
事業がカタチになっていくのです。


いくつもの壁にぶつかりながら

いくつもの壁にぶつかりながら

  • 作者: 村田 早耶香
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/06/13
  • メディア: 単行本



何があっても諦めない



「諦めない」という点では、バングラデシュ発の高品質のバッグを作った山口さんは、
読者も驚くほどのど根性で困難を乗り越えました。
提携先の工場主に騙されても夜逃げされても、
とにかく諦めない!何もかも失って、裸になっても生き抜く!
というエネルギーにあふれていました。

 

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

  • 作者: 山口 絵理子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/09/22
  • メディア: 単行本

 



オンリーワンのアイディアがある



カンボジアで雇用を生み出す仕組みを作った
村田さんの「かものはしプロジェクト」や、
アジア最貧国のバングラディッシュで
先進国にも通用するバッグを作っている山口さん。

教育を受けることができない地域の子どもたちに、
DVDで授業を届ける税所さん。

そして先進国でヘルシーなランチを食べることで、
途上国のおなかをすかせた子ども達に給食をプレゼントする
仕組みをつくった「TFT」の小倉さん。

それぞれ、先行者が誰もいないオンリーワンの事業展開を行っています。

とくにTFTの小倉さんは、元マッキンゼーの社員ということもあり
論理的思考や問題解決能力に非常に長けた人物で、
戦略的にTFTのビジネスモデルを作り上げているのが印象的でした。

“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

  • 作者: 小暮 真久
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2009/03/21
  • メディア: 単行本



感受性が豊かである




普通は地球規模の問題があることは分かっていても、
それに対して問題意識や当事者意識を持つことはあまりないと思います。

ですが、このブログで紹介した社会起業家たちは皆
「この問題は私が解決しなければ!」
という強い意志をもって行動しています。

また、自分がやっていることに対して
「なにか違うかも」
「僕がやりたいのはこんなことだったのかな」
という違和感を感じたら、その直感に従って柔軟に軌道修正しているのも特徴です。

たとえば念願の会社や仕事について、理想と現実の違いに気づいて
「何か違うかも」
と思っても、多くの人はその声から耳を背けて、やがて忘れていくのではないでしょうか。

社会起業家として成功している人たちは、自分の感覚を非常に大切にし、
行動しているなというのを感じました。


できないことは何もない

 

社会起業家たちの自伝を読んで思ったのが
「できないことは何も無い」ということ。

お金も人脈も経験もない19歳の学生だった村田さんが
カンボジアの児童買春問題を解決しようとしているように
今自分が何も持っていなくても、世界の問題を解決するために
できることは何でもあるんだな、と思いました。

社会起業家たちの本は、自分の中にある無限の可能性に気づかせてくれます。


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