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先進国の飽食と途上国の飢餓を「20円」で解消!ランチで国際貢献する仕組みとは? [ソーシャルビジネス]


日本の若手社会起業家の本を紹介する企画3日目。

今日ご紹介するのは「NPO法人TABLE FOR TWO International」
代表の小暮真久さんの著書です。


ヘルシーなランチを食べることが
途上国の支援に繋がる!?
誰でも気軽にできる社会貢献を実現した仕組みとは?



“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

  • 作者: 小暮 真久
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2009/03/21
  • メディア: 単行本

本書を読んで「NPO法人TABLE FOR TWO International」(以下TFT)の
活動内容を知ったとき、「これはすごいシステムだな。きっと成功するだろうな!」と思いました。

TFTの目標は「食料配分の不均衡の是正」

現在、先進国は過体重人口約10億人でメタボなど健康問題が深刻になっています。
一方、途上国では飢餓人口約10億人が飢餓に苦しんでいます。

TFTはその両方の問題を同時に解消する画期的なシステムを作り出しました。

 

ランチをヘルシーメニューにする代わりに、料金に20円を上乗せし、
そのお金でアフリカの子どもたちに給食をプレゼントする仕組みにしたのです。

20円というのは、ちょうど途上国の給食の一食分にあたるそう。
カロリーオフした分が子どもたちの給食になるのです。

「TABLE FOR TWO」という企業名が表すように、このプロジェクトは
先進国の人と、途上国の人が同じテーブルについて、
今まで食べ過ぎていた分を、おなかをすかせた子どもたちに
与えて一緒に食事をするイメージです。

面と向かって寄付や社会貢献を迫られるのは苦手という人でも、
ヘルシーメニューを選ぶだけで国際貢献ができるというのは
素晴らしいアイディアですよね。



支援先の途上国のひとつ・ウガンダでは、日々の食事もままならない国。
以前は、空腹のあまり感情的になりがちだった子どもたちが、
温かくて栄養たっぷりの給食をクラスメイトと楽しく食べられるようになったことで、
情緒が落ち着き、将来の夢や仕事についてよく語るようになったそうです。

給食が目的で学校にくるようになった子どもたちは
結果的に勉強もするようになるので、将来の人材育成にも好影響だそう。
食事というのは子どもたちの心身や未来を形成する大切なものなんですね。


小さな仕組みで革命を起こす



TFTの目標は非常にシンプルで分かりやすく、
共感を得やすいですよね。

「いいことをすべきだ!」
と言われても、普通は何をどうしたらいいか分からないものです。

TFTのビジネスモデルは、公共心の高い人だけでなく、一般の人々に広く

「こうすればたいして無理をしないでいいことができますよ」
「あなたの気持ちをこういう形でお届けしますよ」

という誰もが気軽に国際貢献できる仕組みを作ったところが凄いですね。
しかも自分自身の肥満も解消できるんですからまさにWIN-WINの関係です。


著者の小暮さんは社会起業について、

「しくみをつくり、新しい価値を生み出し、
上がった利益を最適に配分するビジネス」


と本書のなかで語っています。


この社会には、人が喜んでいいことをしたくなる仕組みがまだまだ不足しています。
小暮さんいわく「そこらじゅうが手付かずのフロンティア」なのだそうです。
新しいことを考えるのが得意な人や、クリエイティブな人にとっては
これほどエキサイティングで楽しい業界はないのだとか。

確かに、自分が作った仕組みで世界が変わるなんて、
考えただけでワクワクしますよね!

日本ではまだまだ認知度が低いように思われる社会起業ですが、
これから新卒製の就職先や転職先としても
注目を浴びるようになるかもしれませんね。


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