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なぜデフレ下で増税を断行したのか? [政治]


安倍さんが消費税増税を公表されましたね。
率直に言ってとても残念です。

年初来、アベノミクスの効果により税収は4兆円も増収になったそうです。

このまま東京オリンピックに向けて首都高の地下化や
東北の復興などのインフラに力を入れていけば
長期的にはデフレから脱却できるのではないかと思っていましたが…。


私は、消費税増税自体には反対ではありません。
ただし、まだやるべきタイミングではなかったのではないかと思っています。
GDPデフレータもマイナス0.1%ですし、失業率も悪化したまま。
まだデフレ真っ最中です。

あくまでも「増収」が目的ならば、このままケインズ的政策を続けていたほうが
目的に近づけたのではないでしょうか?

安倍さんも、ご自身の書著で
「デフレ下では増税をすべきではない」
と仰っていましたし、
「デフレ下で増税はしない」という公約違反でもあります。

以下は「新しい国へ」に綴られていた安倍さんのお言葉です。 

 残念ながら、税率を上げることイコール税収が増えていくことにはなりません。
 1997年に消費税を三パーセントから五パーセントにあげたときは、
 五十四兆円だった税収は、翌年度は四十九兆円に減少し、それ以降、
 五十四兆円に到達したことは一度もありません。
 結局、債務を減らして、プライマリーバランスの黒字化を成し遂げるためには、
 名目GDPを増やすしかない。


こういう認識を持ちながら何故増税に踏み切ったのか不思議でなりません。
第一次安部政権の時には、1%も増税することなく
デフレを緩和させることができたのに、なぜ今回は増税を決断したのでしょうか?

さらに不安なのが、いまだにアベノミクスの目玉となる成長戦略が示されていないことです。
かつてのIT産業や自動車産業のような、新しいイノベーション産業が政府によって示され、
金融緩和でジャブジャブになったお金を吸収する受け皿になるのかと
期待していましたが、そんな気配もありません。

まさか憲法改正で軍需産業を狙っているわけでもないでしょうし、
これから日本がどうなるのか大変心配です。


 「ウォール街から世間を席巻した、
 他人からすべてを奪う強欲な資本主義を脱却して
 古来日本から続く、豊かな助け合い社会『瑞穂の国の資本主義』を目指す


と仰ってた安倍さんの著書「新しい国へ」は本当に素晴らしい内容でした、

新しい国へ 美しい国へ 完全版 (文春新書 903)

新しい国へ 美しい国へ 完全版 (文春新書 903)

  • 作者: 安倍 晋三
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/01/20
  • メディア: 新書



これから日本は、本当に豊かな助け合い社会「瑞穂の国」を作っていけるのでしょうか?
いよいよ転換期が訪れたなと感じています。


楽観する日本勢の裏で進んでいる米欧買収の手。
これから日本に、世界に何が起こるのか!?


世界の動向を踏まえた上で日本の行く末を考えたい方に
おすすめなのが、元外交官、原田武夫さんの本です。
日本を始めとする世界の勢力図を俯瞰で見ることができます。


それでも「日本バブル」は終わらない: 残された2年間ですべてが変わる (一般書)

それでも「日本バブル」は終わらない: 残された2年間ですべてが変わる (一般書)

  • 作者: 原田武夫
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/09/12
  • メディア: 単行本






    彼の本を読むと、世界中で起きている出来事が
    ひとつの結末へと向かって連鎖反応していく様子がよくわかります。
    この「点と点が線で繋がる感じ」が素晴らしいです。

    原田さんいわく、この10月に世界規模の
    「複合的かつ同時多発的なリスクが炸裂」し、
    行き場の失った世界中のマネーが日本へなだれ込む、
    オクトーバーショックが起こると予測しています。

 
このタイミングでの増税と
オクトーバーショックがどう関連していくのでしょうか?
世界の動向から目が離せませんね。

 


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